LETTER

〜あんたに手紙来てるよ〜」
「え?手紙?エミかな・・・?」

そう言いながら私は自分の部屋を出て、お母さんから手紙を受け取りました。
は今日学校を休んだわけで、友達のエミが慰めるために手紙くれたのかな〜と思ったわけです。

「あれ・・・差出人名が書いてない・・・誰だろう・・・・」
そう呟きながら私はその手紙を持って自分の部屋へ戻った。
ベッドの上に寝転がってその封筒を開けてみた。



(えーっと・・・・あっ・・・・この字、深司だ・・・)


その手紙は学校のの男友達である伊武深司からの物だった。





 今日学校休んでたね。風邪だって?
 まったく情けないよね・・・・・』

(ほっとけーっつーの。つーかいきなり何だよ!?)

『調子はどうなの?もう休んで3日も経つし、だいぶよくなってるんじゃないの?』

(そりゃまぁ最初に比べりゃよくなってるけど・・・・)

『あんまり無理しない方が良いと思うけどなぁ・・・・
 大体風邪ひくって時点では体が弱いんだよ・・・』

(うるさいな。あたしはか弱い女の子なのよ)

『でも今年の風邪ってしつこいみたいだからね・・・・
 風邪の時は絶対安静にしておくのが良いと思うから・・・・』

(分かってんじゃん。あたしはこうしてとっても安静にしてますよ。)

『そういえば授業もがいない間にだいぶ進んでるよ。
 馬鹿だからついていけなくなるんじゃないか心配。』

(一言多いのよアンタは)

『っていうかすでについていけてないでショ・・・・
 ただでさえ授業分かんないのに学校休んでどうすんのサ・・・・・』

(好きで休んでんじゃないわよ・・・・結構辛いんだからね!!)

どうせ困ってるだろうから、学校復帰したらノート写させてあげるから・・・・』

(おぉ!良いとこあるんじゃない!ただ無駄口叩きにきただけじゃないってことね!)

『でも宿題は今日手紙の最後に書いておいてあげるから自分でやりなよ・・・・』

(前言撤回。やっぱムカつく。)

『っていうか本当に風邪大丈夫なわけ?3日も休んでるんだから結構辛いんでしょ・・・・?』

(当たり前でしょ・・・あ、でも結構心配してくれちゃったりして・・・!優しいじゃん!)

『風邪ひいた時、暖かくして早めに寝た方が良いよ・・・
 あと水分取るのも忘れずにね・・・・・』

(へー、結構詳しいのね・・・なんか意外・・・・)

『学校でもみんな心配してるよ。
 早くが学校来るの楽しみにしてるから。』

(そっかー・・・早くみんなに会いたいなー・・・)

『それから・・・・・・』

(ん?)

その下にはしばらくの改行が開いていた。
そしてしばらくの空欄の下に、いつもの深司の整った字でこう書いてあった。

『俺、のこと好きだから・・・・・・・』

(・・・・・・・・・・・深司・・・・・・・・・・)

私はそのままその手紙を抱いたままベッドで寝てしまいました。
でもその手紙と一緒に寝れば、なんだか風邪も治るような気がした。

翌日
「あら、熱下がったみたいね。今日は学校行こうか!」
「うん!行く行く!」
久しぶりの学校。私は軽い足取りで学校へ向かった。


「おはよう!」
「あ、っ!もう大丈夫なの!!?」
「うん!もうとっても元気!!」
「良かったねーv」
友達はみんな私の周りへ来て口々にそう言ってくれた。
でも私は今は誰よりも深司の声が聞きたい・・・・・・

私はふと深司の席に目をやった。
深司は私がじっと見ているのに気付いたようで、ちらっと私の方を見た。
が、すぐに目を逸らしてしまった。

(うわっ!なんで目そらすのよ〜〜!!)



授業後
「深司っ!!」
「あ、・・・もうよくなったんだ・・・・」
「よくなったから学校来たんじゃない!それより・・・あの・・・・」
「何?」
深司は何でもないような口ぶりで聞いた。


昨日の告白っぽい文章・・・・あれってうそなのかな・・・・・?


「深司・・・!昨日・・・手紙・・・ありがとね・・・!!」
「あぁ、あれ・・・・・」
「それで・・・これを・・・・・!」
そう言って私は今朝書いた深司への返事の手紙を渡した。

「何、コレ・・・・」
「昨日の手紙のお礼だよ・・!もらってね・・・・!!それじゃ!!」
私は真っ赤になってその場から一気に走って逃げてしまった。


取り残された深司は不思議そうに首をかしげながらその封筒を開けていた。
そしてその中の手紙に目を通しながらかすかに口元で笑ってた。

『深司へ

 昨日は手紙ありがとうねvvおかげで元気になれたよ。
 昨日私、その手紙抱いて寝たんだ。
 そうすれば元気になれるような気がしたから☆
 そしたら本当に今日は学校に来れちゃったんだもん。
 深司のおかげだね。本当にありがとう。
 それからね、深司・・・・・・』

その下にはしばらく空欄が空いていた。

『私も深司のこと、好き・・・・意地悪だけど好き・・・・・v』

・・・・・・」

こうして両思いになった二人でした☆





一度書いてみたかったのですvラブレター告白v
誰にしようかな〜と悩んだ結果、深司ですVv
なぜ深司になったかと言うと、彼って無口に見える印象がある分(ぼやきは別として)
手紙なんかで自分の感情伝えたりするんじゃないかなぁって思ったりしたのでv
そして管理人、今学校行けなくて辛い日々送ってるので(泣)
是非ともこんな励ましのお手紙を観月さんから貰いたいです・・・・・(死)