ラッシュアワー
「うぎっっ!!!」
この変な声を発したのは私、
今、学校へ行くために電車に乗ってます。
でも、ラッシュアワーに捕まってしまって
コミコミな電車に乗っています。
いつもは、こんなんじゃないのにぃ。
そう、事は1時間前に遡る。
ピリリリ。携帯がなった。私は、まだ布団の中。
「もしもし??」
まだ、眠いのに。誰だよぉ。
「もしもし?さんですか??」
「誰ですか??」
「今何時か分かってるんですか?」
その声は怒っていた。
「今〜??今は7時で。ってええ???」
「やっと気付きましたか。部活に遅刻ですよ。」
「この声は、観月??」
「やっと気付きましたか。」
ふぅとため息をついて観月は喋りだす。
「赤澤には言っておきますから。
 マネージャーが遅刻してどうするんですか。」
「ゴメン・・・」
「もう、いいですよ。急いでこっちに向かってください。」
「分かった!!」
そう言って、電車に乗ったのは良いがラッシュに掴まった。
最悪。サラリーマンとか高校生の中に入っちゃうと
中学生って小さいものだなぁ。
そんな風に冷静に見る自分も心にいる。
でも、大好きな観月にモーニングコールされた。
そう思うと顔がにやけて来た。
あと、2駅で学校に着く。
そんな時、電車が大きくゆれた。
「キャッッ。」
私はバランスを崩して前のめりになりそうになった。
グッッ。
誰かの手が私の腕を掴んだ。
そして、誰かに引き寄せられた。
次の瞬間私は誰かの腕の中にいた。
「あ・・・」
観月の腕だった。
「んふっっ。さん大丈夫ですか??」
「大丈夫だけど・・・」
何で観月がここに??
「何故僕がここにいるか知りたいですか??」
「えっっ。うん。」
「僕のデータによると、昨日さんは
 木更津と長電話をしていて夜遅くまで喋ってましたね??」
「なんで、知ってるの?」
「僕のデータには間違いは無いですから。僕のデータを侮らないで下さい。
 それで、あなたは寝坊すると僕は考えて朝練を休みにしてもらいました。」
「ちょっっと待って!今日の朝練休みなんでしょ?」
「んふ。そうですけど。」
「じゃぁ、なんで電話かけて嘘付いたの??」
「まだ、分かりませんか??今の自分の状況。」
今の状況・・・
満員電車で観月の腕の中=観月に抱きしめられている。
「??」
「んふっ。僕はさんを好きなんですよ。」
>多分私の顔は真っ赤だろう。
だって、男の人の腕に抱きしめられている上に
耳元で告白されたなんて、絶対にありえないシチュエーションだ。
しかも、好きな人に・・・
「観月・・・離して欲しいなぁ。な〜んて思うんだけど。」
「んふっっ。さんが僕の事をどう思っているかによりますよ。」
「私は・・・観月の事好きだよ。」
「ん〜。なんですか?聞こえませんねぇ。」
「(この策師めぇ。)好きです。」
「ふぅ〜ん。そうですか。」
「言ったからそろそろ離して欲しいな。」
「別に、好きと言ったら話すとは言ってませんよ。」
「(くそぉ。)どうしたら離してくれるのかなぁ??」
「じゃぁ、ここで僕にキスをしてください。」
「えぇ。ここで??」
「無理ですか??じゃぁ、離しませんよ。」
「もう///」
私は覚悟を決めた。
「目つぶってよね。」
「はい。」
目をつぶった観月の綺麗な顔。
私は、その整った顔にキスをした。
「ありがとうございます。」
「はい・・・」
「真っ赤ですよ。丁度着いたようですね。」
「そうだね。」
「ほら行きますよ。」
観月はそう言って私に手を差し出した。
「え???」
「また転ばれたら困りますから。迷惑かけないで下さいよね。」
そう言って観月は振り向いた。
その顔はいつもよりも優しい笑みを浮かべていた。
「うん!!」
その頃聖ルドルフでは木更津淳のハチマキが無くなって大騒ぎになっていた。
「んふっっ。僕のさんと長電話をした罰です。」

後書き(言い訳とも言う)

初投稿で〜す!!!ちゃんの大好きな観月様です。

なぜか、私の大好きな木更津様も出ちゃってるけど(出てないやん!)

お気に召していただけますかね?ルドルフって寮なのにいいのかな??

まぁ、これからもよろしくお願いいたします。

文貴薫。






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キャーvv
素敵な観月ちゃんを有難ぅッ!
観月ちゃん策士で計画的なのに優しくて良いですねーv
策士っぷり観月ちゃん大好きなあたしにはたまりませんのよ、えぇ。
抱き締められてる辺り今にも叫びだしそうですよ!(馬鹿)
かおっち有難うございましたー!