明るい性教育

ガサゴソ


『ない!!』

「なぁ、さっきから何しとるん?」

『えーーーー?』


ガラガラッ(←クローゼットを開ける音)


『うぅ〜〜ん・・・』

「あっ。」


ドサドサドサッ


「ほれみぃ、言わんこっちゃない。」
『ぅ・・・。』
は高い所にある雑誌の山に手を伸ばそうとして、敢えなく失敗。
なんとか、間一髪のところで忍足に助けられた。

「で、何しとったん?」
『・・・本とか・・・ビデオ・・・とか・・・』
「は?」
『だからぁ、エロ本とかエッチなビデオとか探してたのッ///』


暫し、沈黙の時が流れる。


「・・・ぷっ。何やソレ?俺の部屋にそんなモンないでvv
 (何しろ部内で回っとるでなぁ)」
『えーーー・・・侑士だって健全な男子でしょぉ!?』
はブーブー文句言いながらムスッと膨れた。
そして、暫く何か考え事をしていたかと思いきや、
突然すくっと立ち上がり

『よし、侑士!!ビデオ借りに行こうっっ!!』
そう言いながらスタスタと忍足の部屋を出ていってしまった。
「・・・そんなにAVが見たいんか、・・・」
半ば呆れながらもしっかりと財布を手にして後を追う忍足。



―レンタルショップにて―
「うーん・・・どれがエエかなぁ。」
アダルトコーナーでビデオを吟味している男が1名。

「なんや、が見たいって言うてたのに、恥ずかしがって他のとこ行ってもた・・・
 お。これえーんちゃうのvv」
ビデオを手に取り、カウンターへ持っていく。

忍足は5つも年を誤魔化した。
(何でいつもバレんのか不思議やわ・・・)
ま、いいかと思い直し、映画のコーナーに居たを呼んで、再び忍足家へ。



――ピッ。
「始まるでvv」
膝の間にを抱えて座っている忍足は先刻からずっとニヤついている。
最初のうちはも興味津々な顔付きだった。


が。


あッ・・・あぁんッ!!いや〜んッッ


毛むくじゃらのがっしりとした男性3人に犯されている女子高生が、
画面いっぱいに映し出される。
『うわぁぁぁぁぁ』
顔を両手で覆い隠そうとするを忍足がしっかりと捕まえる。

「ホラ、ちゃんと見ときv」
『いやぁぁぁ!!』
画面の中の男が自身を取り出すと、
遂には忍足の胸に顔を埋めてしまった。

「もう見ぃひんの?」
忍足が聞くとはもういい、と言うようにイヤイヤと首を横に振ってみせた。
自分からなかなか離れようとしないを見て、
忍足はハァ、小さくため息をついて苦笑した。

小さく震える肩をそっと抱いて
「何でそんなにAVが見たかったん?」
と尋ねた。
『だって・・・他の人が・・・どんなエッチ・・・してんのかとか・・・知りたかったんだもん・・・』
は小さな声で、途切れ途切れにそう答えた。
「クスクス・・・はおもろいなぁ。俺とのあま〜いエッチしか知らんから、
 今のビデオ見て怖くなったんやろ?」
コクコクと頷くを見て、忍足はプッと吹き出した。

『な・・・何で笑うのッ!?』
「ははは。ごめんなvv」
ちゅ、とおでこに1つ、キスを落とした。


そんながたまらなく愛しく思えて。


「なぁ、エッチしよかvv」
の同意を確認する前に、ふわり、ベッドの上へと持ち上げ
「はい、バンザイ。」
がゆるり手を挙げると、するすると服を脱がせていく。
『やっぱり、侑士が一番イイや・・・』
がポツリと呟く。
「そvvだから、もぉAVなんか見たがらんといてな?」
『はい・・・///』
「わかればよろしいvv」
今度は唇に深く口付ける。
首筋、胸、腹・・・と唇を滑らせていく。



情後、忍足は隣で幸せそうな顔をして眠るを見ながら
ボンヤリとこんな事を考えていた。

(あぁーでもあのビデオは俺の選択ミスやったな・・・。
 俺ともエッチしか知らん子に強姦モノのビデオは流石にマズかったかも知れんなぁ。
 ま、このお陰で他の男には絶対付いて行ったりせぇへんやろvv)

なーんて。絶対には言えないだろうけど。


「おやすみなぁvv」
の髪に口付けて、そっと抱き寄せて、そのまま眠った。



あのビデオ、いつ返しに行こかな・・・(BY忍足)


初ギャグです(死)
ボロボロですね・・・;;結局甘いし・・・。
忍足のエセ関西弁もどうにかしたいです。はぁ。
お目汚しスミマセンでした(土下座)

▼いぶきちゃんより。
このドリ受け取って、トイレで読んでて一人笑ってるのは何とも異様な光景だったでしょうよ。
だってアキラちゃんトイレで読んでこいって言うし。
でもおもしろかったデスvvこういうヒロインは何とも私好みでして・・・vv(笑)
あと最後ら辺微妙にオッシーが策士っぽいと思うのは私だけ?あ、私だけですか。(何)
いや、忍足は最初からあの魂胆があってあのビデオを借りてきたのかと・・・・
裏にしようか悩んだけど表で良いよね・・・?多分。