Let's sing!

東京のとあるカラオケ屋のある一部屋

「よっし!次私歌うーー!!」
歌いすぎだよー!!」
「じゃあさん、僕とデュエットってどう?」

「ヤダー!」

大変盛り上がってます。



しかし一人だけ
「まったく・・・・・」

カラオケルームに来たのに
持ってきていたノートパソコンに向かっている少年

「観月、せっかくカラオケ来たのに何やってるの?」

「僕は来たくて来たんじゃありませんから。」
「くすくす・・・・付き合い悪いよね・・・」

観月はじめ、カラオケに来てまでデータ整理中。


そう、話の始まりは今から数時間前に遡るのだが・・・



「観月、今日これから暇でしょ?」

「何ですかいきなり。」

「今日はこれからみんなでカラオケ行くだーね!」
「何を言ってるんですか。大会も近いんです。
 そんな暇があるなら練習してください。」

「堅いこと言わないでよ。ね、裕太?」
「俺に振るんスか・・・・・」

「僕は嫌です。」

「青学からすごい可愛い女の子も来るんだよ。」
「青学から?なんでまた・・・・」

「僕の知り合いなんだけどね。その子が今日カラオケに誘ってくれたんだよ。」
「だからってなんで僕まで行かなきゃいけないんですか・・・・」
「とにかく観月も来るだーね!」


という感じで観月は無理矢理連れて来られたのです。



「ねぇ」

データ整理のために部屋の隅でパソコンに向かっていた観月に
さきほどから「」と呼ばれている少女が突然話し掛けてきた。

「何か御用ですか?青学のさん。」

余裕を見せ付けるように観月が言った。

「アンタさっきから全然歌ってないよねー。金無駄だよ?」
「僕は忙しいんです。」

「だからってカラオケルームに来てまで
 パソコン開いてる人なんて見たことないよー?」
「さっきからうるさいですね。僕のことは放っておいてください!」

観月がピシャリと怒鳴った。
するとはニヤーっと笑ったかと思うと
即座に観月の手をひいて舞台へと引っ張った。

「ちょ、何するんですかっ!?」
「えーっと、名前なんつったっけ?」

舞台へと上がってマイクを手に取ったが聞いた。

「それより何なんですか、あなたは!」
「観月だよ、さん。」

観月よりも早く木更津が答える。

「観月ねー!じゃあみっちゃんで良いね。今からみっちゃんが歌うよ〜ん!」
そう言って観月にマイクを渡すと

自分は舞台から降りて曲リストを開き番号を入力する。

「ちょっ・・・さん!
 一体僕に何を歌わせる気ですか!?大体みっちゃんって何ですか!」

「くすくす・・・観月、頑張ってね。」

「木更津!助けなさい!」
「嫌だね。」
「そうねー・・・あんた顔つきからすると演歌とか歌いそうじゃない?」
「馬鹿にしてるんですか!!」


その場にいた全員がプッと笑った。
でも観月にバレたら後が怖いので、バレないように静かに・・・(何)



チャンチャンチャララ〜♪



観月が言い終わるか終わらないかのうちに曲が流れてきた。
それは先ほどが言ったように演歌だった。

「ちょっとさん!僕こんな曲知りませんよ!!?」
「大丈夫よ!リズムに乗れば!」

なんでそのセリフを知ってるんだとツッこみたかった。

「とにかく僕は歌いませんからね。」

そう言うと観月はマイクを元の場所に戻して舞台から降りようとした。

「観月、少しくらい歌うだーね!」
柳沢が茶化す様に言う。

「そうよ!せっかくあたしがみっちゃんのために曲入れてあげたのよ!」

そう言うとは自分の座っていた場所から立って
観月をグイと舞台の方へと押す。

「何するんですか!!」
「ホラ、さっさと歌うよ!!」

そう言って観月にマイクを差し出す。と言うより押し付ける。

「いいかげんにしなさい。僕はこんな歌知らないと言ってるでしょう!」

「歌詞が出てるじゃん!大丈夫だってばv」
何気に語尾にはハートがついていた。



チャララ〜ララ〜ラ〜



既に曲はサビまで来ていた。

「あーもうっ!みっちゃんが早く歌わないと曲終わっちゃうよー!」
「僕は歌いません。さんが歌ったらどうですか?」
「よし!じゃあデュエットしよう!」

「はい・・?さん、これは一人用でしょう?
 どうやってデュエットするんですか・・・」

「あ、拒否しない!ってことは結構乗り気?アハハ〜!」

「いい加減にしなさい!」



すでに曲は終わりかけに差し掛かる。



「観月、往生際が悪いよ。ね、裕太?」
「なんでそこで俺に振るんスか・・・・・」

「二人で歌えばデュエットなんだってば!ハイ!舞台立って!」
そう言うとは観月の手を引いて再び舞台へと上る。

「まったく・・・!どこまで僕に迷惑かける気ですか!!」
「別に迷惑かけてないもーん!」



そう言うとは観月の手を引いたままマイクを手に歌い始める。
そこそこ上手いと思われるが、観月には歌のことはよく分からない。

それにしてもはこんな演歌なぜ知ってるのだろうか。
いや、知らないけど適当に歌ってるのか?
なんにしてもスゴイ、と観月は思った。


「ハイ、次からみっちゃん歌ってー!」
しばらく歌った後でが観月にマイクを手渡しながら言った。

「だからなんで僕が歌うんですか!」



「くすくす・・・観月、ちょっと羨ましいね・・・・・」
「観月馬鹿だーね!せっかくのの誘い断ってるだーね!」
「っていうか助けてあげないんスか・・・・?」



その後10曲ほどと観月の(一人用曲)デュエットが続いた。


END


うわー・・・;意味分かんないよ、コレ・・・・
1800HITのアゲハ様へ捧ぐ「振り回される観月さん」とのことでしたが・・・・・
振り回されるんならやっぱカラオケだ!というワケの分からない連想で・・・
結局観月とデュエット歌いたいという単なる私の欲望に終わってしまいました。
ちなみに背景はなんとなく管理人の気分で。(逝け)
アゲハさまごめんなさい&リクありがとうございましたーv