個人授業


「むー・・・・」
「何悩んでんの?」

授業後、皆がテスト勉強のためにさっさと帰ろうと教室を出ていく中、
は一人机に向かっていた。


「この前の数学のプリント出してなかったから残されてんの。」
「あぁなるほど。」
友達のは手をポンと叩いて言った。

「何納得してんのよー!」
「じゃあ頑張ってね。」

ー手伝って〜!」
「頑張ってねVv」

「・・・・・・・・」


はそれだけ言うと「私もテスト勉強しなきゃ!」
とか言いながら教室を出て行ってしまった。




「だーっもうっ!一人くらい手伝ってくれても良いじゃんかー!
 なんて心無いクラスメート達なんでしょう!!」

そう言いながら椅子の背もたれにグッともたれかかって両手を天井向けて伸ばした。
「畜生ーーーー!!」

そう言って叫んだ時だった。



「何騒いでるんですか。」
後ろから両手を捕まれた。

「んあ?」

が反り返るようにして後ろを見ると、
そこにはの両腕を掴んだ観月の姿があった。

「観月くんかー。何か用?」
「別に。ただ僕は部誌を一度教室に持って来たまま
 忘れて行ってしまったのを思い出したので。」
観月がの手を離すと自分の机の中をあさりながら言った。

「ふーん、そうなんだ。」
「あなたはまた居残りですか?」
「またって何ですかまたって!まだ14度目ですよ!まだ数えられる範囲なのよ!」
「1学期のたった3ヶ月の間でそんなに残らされてるなんて
 普通の人間には真似出来ませんよ。」

「ウルサイなぁ・・・文句ばっか言うんだったら手伝ってよ。」
「かまいませんけど?」


「はい?」


ほんの冗談のつもりが観月は本気で教えてくれる気があるようだ。


「かまいませんと言ったのです。但し僕の授業料は高いですよ。」
「じゅ、授業料・・・!?あんた、中学生がお金取っちゃぁいけないわよ・・・・」

「んふっそんなことをするような下等な連中とは違いますよ。
 安心してください、お金ではありませんよ。
 さんがどんなに貧乏でも払える物ですから。」
「なんかピキッとくる言い方だけどまぁ良いや。私が払えるんだったら払うから。」


「んふっ」
何か企んでいそうな笑いだった。


「さ、始めましょうか。」

「うん。じゃあいきなりだけど分からん。」
さん・・・
 せめてどこが分からないかくらい教えてくれないと教えようが無いのですが・・・」


「んー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                どこが分からないのか分からない。」



ズルッ

「それじゃ話にならないでしょう。貴方は授業中何してたんですか?」
「えぇっ・・・机の中で携帯いじってたりとか友達に手紙書いてたりとか色々・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・もう諦めなさい・・・・・・・・・」

「そ、そんな!見捨てないでよ!」
「全く・・・良いですか?まずここは・・・・・」
「あー、なるほどっ!!」

「じゃあ同じやり方で次の問題も解いてみてください。」
「うん分かった。」

は意外と(?)素直らしい。

観月に言われたとおり次の問題を解き始めた。

時々指を折ったりと本当に中3かと思える部分もあるが・・・・
観月は静かにの手が動いていくのを見ていた。

「出来た!!」

「やれば出来るじゃないですか。この調子で終わらせてしまいましょう。」
「よっしゃー!」

はいつもなら考えられないことだが、珍しくやる気が沸いたらしい。
張り切って2問・3問と進んで行った。



「ところでさー、観月。」


が一人で問題を解き続けていたので
教えることもなくなり暇になった観月はカバンから取り出した本に浸っていた。


「どうしましたか?終わったんですか?」
観月がメガネを人差し指で上げながら言った。

「授業料って何あげれば良いの?」
も一旦手を止めて、観月の顔を見て聞いた。

「んー・・・さん、問題は終わりましたか?」
「えっと・・あと半分くらい。」
「そうですか。じゃあ少し休憩して、授業料頂くことにしましょうか。」
「だから何なのさその授業料って。」



「んふっ」
そう言って観月は不適な笑みを浮かべる。

「決まってるじゃないですか。」

そう言うと観月は机越にの顔を引き寄せ、彼女の唇を奪った。
次第に舌が入ってきて、口内を犯す。

「ふぁ・・・・」
「んふっお代は体で。」

観月は唇を離すと意地悪く微笑みながら言った。

「なっ・・・そ、そんな・・・」
観月は自分との間にあった机を横へ除けるととの距離を更に接近させ、
彼女を後ろの机に押し倒すような格好になってもう一度深く口付けた。
唇は離さないまま、手を制服のボタンへと掛ける。

唇を首筋から鎖骨、胸へと這わせ、
一つまた一つと赤い華を残していく。

「ひゃっ・・・んやぁ・・・」

観月の刺激の一つ一つにはとても敏感に反応する。
胸の先端に舌を這わせると、そこを軽く口に含んで甘噛みした。

「あぁ・・ぃ・・やぁっ・・・」
甘い痛みに腰がぴくりと浮いた。

「んふっ可愛いですねvv」
の抵抗は無視、むしろその抵抗にあおられて、
観月の行為はどんどんエスカレートしていく。

何度もされているうちにそこはだんだんと堅くなっていった。

「さてと・・・んふっ大分濡れて来てるようですし。」
「な、何も教室でヤらなくて・・はぁっ・・・ん
・・・」

観月は下着の上からそこを指でなぞりあげた。
スカートを脱がそうとホックに手を掛けたその時でした。



コツコツ・・・


廊下を歩く足音だった。
「邪魔が入りましたね。」


観月はの着衣を元に戻し、しっかりボタンを閉め、
先ほど除けた机も戻し、何事も無かったかのように最初の位置へと戻った。




っ!プリントはまだ終わらんのか!!?」
ドアを勢い良く開けて教室へ入って来たのは達の担任だった。

「ん?なぜ観月がいるのだ?」
さん一人では大変らしいので僕も手伝っていたんですよ。」
観月はさっきまでとは大違いの猫かぶりモードで微笑しながら言った。


「(こんにゃろ〜〜!
 今まであんたのやってたこと皆に言いふらしたいくらいだぞこの猫かぶりめ。
 いやまぁ恥ずかしいのはあたしだからいわないけど。)」


「そうか。、どうかしたのか?」
椅子に座って息をきらしているに先生が言った。

「普段使わない頭を使ったので疲れたみたいですよ。
 僕がちゃんと最後までやらせて(ヤらせて)おきますからご安心を、先生。」

「(なーにがご安心をだよ・・コイツ・・・!!)」

「そうか。観月なら安心だな。」
そう言うと先生は教室から出て行ってしまった。

「(っつーか先生も観月のあの言葉信じたんかい!
 頭使ったくらいでこんなに息きらしてることあるかボケッ!)」
先生が出て行って、足音が聞こえなくなるくらい遠くなるのを確認すると、
の方を向き直って言った。

「さてと、とんだ邪魔が入りましたねv」
「今の私には先生が天使に見えたけどね。」



「んふっ続きはちゃんと貰いますよVv」



結局プリントはやり切れず、
観月に全部やって貰って提出すると、筆跡の違いでバレて、
また次の日も残されたというのは、また別の話。



END


ひゃはは!!やっと観月よ観月!!
っていうか教室でかー・・・・ちょっと無理なんじゃない?
いくらテスト前とは言え、授業後っつたら人の一人や二人通るよ。
エロいところも少ないし・・・・でも表に置くのはちょっと抵抗ありで・・・(汗)
やっぱ裏は下手です。修行して出直してきます。