僕は、この想いをずっと隠していかなきゃ・・・
ダメになってしまいそうな気がするんだ。
何もかも。
だから、鍵をかけていつまでも僕に閉じ込めなくちゃ。
【「大好き」】
『お兄ちゃんーーー・・・』
いつものようにノックなしで勢いよくドアを開けてが入ってきた。
『あっ・・・///』
着替え中だった僕を見て、慌ててドアを閉めようとする。
クスクス、兄の裸を見て顔を真っ赤にするなんて。
って本当に可愛い。
「クス・・・隠れないで、入っておいで・・・?恥ずかしがらなくても良いじゃない。
兄妹なんだから。」
そう、兄妹なんだから。
僕の言葉を聞いて少し安心したようにが入ってくる。
『あのね・・・勉強教えてほしいの!』
勉強机に向かって教科書を広げる。
なんだ、数学か。
「どこが分からないの?」
僕、本当は古典の方が得意なんだけどな。
『ココとココ!!なんでこんな式になるのかわかんないの〜』
「これはね・・・。」
そう言いながらさりげなくの背中にぴったり身体をくっつけてみる。
机に、手をつく形で。
って凄くいい香りがするんだよね。
シャープペンを握る小さな手
細くて長い指
艶やかな髪の間からチラリと覗く白い首筋
陰を落とす程長い睫
ふっくらとした小さな唇
彼女の全てが愛おしく思える。
僕は病んでいるのかな。
彼女の全てを手に入れたくて。
身体も、心も。
ずっと”僕”という籠に閉じ込めておきたいんだ。
『お兄ちゃん・・・?』
僕はハッと我に返った。
「あ・・・ごめんごめん。じゃあ、この問題解いてみてよ?」
『うんっ♪』
この気持ちに気付いてしまったのはいつだったけな。
もう、の事は、妹としては見られない。
一人の、女性。
僕の大切な、たった一人の。
『お兄ちゃん、出来たよっvv』
無邪気な笑顔で僕を見上げる。
そんな顔されたら、もう我慢出来ないよ。
これ位なら、許されるよね――――・・・?
僕はの頬にそっとキスをした。
目を白黒させて驚いているをよそに、僕は平然として続ける。
「はい、正解。やれば出来るじゃない。
じゃあ次の問題、解いてみて。」
一問正解する度に、ご褒美のキス。
瞼に、耳に、額に・・・
そして――――
「残念。最後の問題は不正解。ワザとでしょ?こんな簡単な問題なのに。
『・・・だって・・・お兄ちゃん、今度はきっと唇にキスするでしょ?
あたし達・・・兄妹なのに・・・変・・・だよ・・・。』
は今にも泣きそうな顔をしていた。
あぁ、僕は本当に狂っているのかもしれない。
大好きな人を泣かせたりして。
ううん。愛してるが故なんだ。
俯いているの頭をクシャッと撫で、それからそっと抱き締める。
耳許で「ごめんね」って囁いて。
の頬を伝う涙を唇ですくう。
小さな唇を舌でなぞり、軽く吸い上げる。
抱き締めていたの身体がピクリ、動いた。
でも、僕はそんな事はお構いなしにの唇を貧った。
モット、モット欲シイ。
感情が高ぶって、身体中が熱くなる。
僕は深く口付けたまま、をベッドまで運んだ。
「・・・クスクス。キスだけでこんなに感じちゃってるの?」
そっと、服の中に手を忍ばせる。
今自分がしていることがどんなに大変なことかは、分かっているつもり。
でも、もう止められない。
今だけは、唯の男と女でいさせてよ。
神様お願い。
の可愛い鳴き声が、甘い体が、僕を溶かしていく。
その夜、僕らは”ひとつ”になった。
シーツにの匂いが染み付いて、一人じゃ上手に眠れなくて。
ねぇ、今度はの心が欲しいな。
僕の事、愛してるって、言って・・・?
この話は大好きなアーティストの曲のフレーズから広げてみました。
毎度の事ながらわかりにくくて申し訳ナイです(汗)
今回のは微エロですかね??どうなんでしょ。
これの続きモノを妹(さん)視点で書いてみたいです・・・ハイ。
感想頂けたら嬉しいです!!
▼フロムいぶき。
アキラちゃんさんくす!お疲れ様です!
相変わらず不二くん優しC−Vv ヒロインかわEー(誰)
甘えっ子なヒロインちゃんかわいいですねー。
そして相変わらず文章が上手くて・・・・vvかっこいいよぉ不二くんのセリフがぁ・・・
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