『ふんばり学園 第4話 ランチバトル!』

「ん〜じゃあどこで食べるのが良いのかな〜?」
は困った顔で言った。
お弁当を食べるなら屋上!という思いがあったため、屋上で食べてみたかった。
しかし、あの生徒会長・ハオには出来れば会いたくない。

「墓地の近くの木の下ででも食べたらどうだ?あそこなら木陰だから涼しいだろう。」
冷静に考えていた蓮が言った。
「木陰か〜〜vvなんか良い感じだね〜!!」
『墓地』という言葉を聞けば例え木陰とは言え一瞬ひいてしまうものだろう、普通。
だがそれに全く動じない辺り、やはりシャーマンの抵抗力といったところだろうか・・・・・
「けどそんなとこじゃハオに見つかるのも時間の問題なんじゃないのか?」
「屋上よりはマシだ・・・・・」
よほど屋上は危険性が高いらしい。


「んじゃ、墓地のところ行こうぜ♪な、vv」
「分かった!じゃあその墓地へ行こうvv」

こうして4人は校庭の隅にある墓地の近くの大きな木へとやってきたのである。
それにしても校庭に墓地があるとは・・・・
シャーマンとしてはそれが都合が良いから、とのことだが・・・・


「うわー!涼しいなぁ〜〜VVいっただきまーすvv」
早速おにぎりを食べ始めるだ。
蓮は3段重ねはあろうお弁当の包みを広げていた。
中身は何とも豪華な中華料理である。
横ではホロホロが弁当箱にがっついている。
その横では葉が嫌いなものを丁寧によけながら少しずつ食べている。
何とも異様な光景であった。

そんなときだった・・・・・


ピーンポーン

これは校内放送の時の音だ。

「みんな、元気かな?きっと美味しく昼ごはんを食べてるところだと思う。
 実は生徒会長の僕から一つ連絡したいことがあってね。」
その放送の声、それはまさしくハオのものだった。
この放送を聞いた4人は思わずプーッと吹き出してしまった。
「「「「は、ハオッ!?」」」」

、勿論この放送聞いてるよね?
 やっぱり君は僕の花嫁候補なんだし、ランチも一緒にと思ってね。
 屋上とか教室を探してみたんだけど見つからないんだ。
 今どこにいるんだい?早く僕と一緒に愛のランチタイムをすごそうよ!
 僕は是非とも君に食べさせてもらいたいんだvv」

牛乳を飲もうとしていた蓮はゲホゲホッとむせて、
ドカ食いしていたホロホロは食べていたものをのどにつまらせ、胸をトントン叩いている。
必死に嫌いなものをよけていた葉は、硬直し、箸をしたにポトリと落としてしまっていた。

「みんな食事中に突然すまなかったね。
 生徒会長の僕からの連絡は以上だよ。じゃあ、早く僕のところへ来てくれよVV」

ピーンポーン


「な、何・・・今の放送・・・・・・」
何が何だか分からないと言った感じでふぶきは全身固まっていた。
「あれがハオなんよ・・・・、本当に気をつけろよ・・・・」
「馬鹿か葉!あいつは気をつけてどうにかなるもんじゃねぇだろ!」
「くそっ・・・ヤツめ、いつかこの学園から追い出してやる・・・・・・」

「だ、大丈夫だ、!ここにいれば見つからないぜ!!多分・・・・・・・」
ホロホロは苦笑いしながらを慰める。というかそれは彼の最大の願いでもあった。
「う、うん・・・そ、そうだよね・・・まさかハオもこんなとこまでは・・・・」

という彼女らの考えは甘かった。



「なんだvvこんなところにいたのかいVV」
突然を後ろから抱きすくめる影・・・・
4人が恐る恐る振り返ると、そこにいたのはやはりというか・・・
白いマントをなびかせているハオだった。

「ハオ、てめぇっ!から離れろっっ!!!」
ホロホロは背中にかかえていたスノボを手に持った。
「それ以上に近付いていると斬るぞっ!!!」
蓮もまた馬孫刀を取り出す。
「ハオっ!オイラのに何するんよっ!!」
葉も戦う気満々で春雨をかまえている。


「おや君たちいたのかい?そうか、君達が僕のをこんなところに連れ出したんだね。
 全く困ったもんだな・・・僕の花嫁を勝手に連れ回しちゃ・・・・」
ハオはまだを両腕で抱いたまま葉たち3人に向かって言った。
「わ、私がなんで花嫁なのよっ!!」
ハオの腕から必死に逃れようと暴れながらが言った。

「何言ってるんだいvv僕がそう決めたんだからそうに決まってるだろ。」
「私の意志はどうなるのっ!」
「ちっちぇえな。」
「ちっちゃくなーい!!」
何二人で漫才やってるんだと言いたくなる会話だが・・・・・


ドゴオッ


二人が漫才やっている間にホロホロが墓地から墓石を持って来たらしい。
その墓石はハオの顔面めがけて飛んで行った。
ところが、流石生徒会長・ハオ!紙一重でそれを避けてしまう。
「駄目じゃないか!シャーマンともあろうものが墓石を粗末にするなんて。」
をギューッと抱き寄せたまま墓石を拾いに行くと、それを投げてホロホロによこした。
「うるせぇっ!変態退治のためなんだから正当防衛なんだよっ!」
それはちょっと違うぞホロホロ・・・
正当防衛とはこの場合ちょっと違う・・・・・・・いや、ちょっとじゃなく大分・・・・
「ちっちぇぇやつらだなぁ・・・・」


は相変わらずハオの腕の中に収まっていて、身動きが取れない。

が、しかし・・・・・



「おっとすまない。手が滑ってしまったようだ・・・」
蓮はハオの頭の上から水筒のお茶をドボドボとこぼしている。
何とも勿体無い・・・・・

「「ナイスだ蓮!!」」
蓮の行動に葉もホロホロも声を合わせる。
しかも蓮はにだけはかからず、ハオの頭にだけこぼす辺り、すごい。


「どういうつもりだい、蓮。」
ハオは蓮の方を振り返りながら言った。
「茶を飲もうとしたのだが手が滑ってしまってな。
 安心しろ。これは日本のような粗末な茶ではなく、中国のジャスミン茶だ。」
何が安心しろなんだ、と誰もが心の中で思った。


ハオはこぼされたお茶を拭くために一旦を手放した。
「やってくれたね、蓮・・・・
 スピリットオブファイア!!!」
ハオは顔にかかったお茶を拭いながら大きな声で叫んだ。
そしてどこから共なく現れてきたSOF・・・
「馬孫!」「阿弥陀丸!」「コロロ!」
4人揃ってオーバーソウルを始めてしまう。
はどうすれば良いのか分からず、とりあえずどこかに隠れようと辺りを見回してみた。

すると、校庭の反対側の方を、3人組の少女が歩いているのが見えた。
「あ、確かあの子たちはウチのクラスの・・・・!!」
そう呟くとは戦っている4人を残して3人の少女たちの方へと駆け寄っていった。


「ねぇねぇ!あなた達、確か同じクラスだった子たちよね!?」
3人の少女は振り返って、の存在に気づく。
「あ、確か今日転校生で来てた・・・・・」
オレンジの髪を二つに縛った少女が言った。
・・・だっけ・・・・・?」
水色髪の年上っぽそうな女の人だ。
「そうだよ!ねぇ、今からお弁当食べるの?」
「そうだけど・・・・?」
黄色い長い髪を二つに縛った、黒いキャミソールの女の子だ。

「私も一緒に食べて良いかな・・・?」
が聞くを3人は顔を見合わせた。

「どうする・・・?」
「だって・・・初対面の人にイキナリ言われてもねぇ・・・・・」
「良いじゃん別に!ちゃんのこと見た時、
 あたし直感的にだけどお友達になりたいな〜って思ったもん。」
「マッチもだったの・・・・?マリも・・・なんとなく気になりはしたけど・・・・・」

「ま、同情するわけじゃないけど、一緒に食べるくらい良いよ、別に。」
3人で色々と話していた結果、水色髪の女の人が言った。
「ほんとっ?ありがとっ☆」

「あたしはマチルダ・マティスだよ!マッチって呼ばれてる!」
「カンナ・ビスマルクだ。カナで良いからな。」
「マリオン・ファウナ・・・・・マリで良いよ、・・・・」


そして結局はこの3人と昼食を食べた。
4人は気が合ったらしく、ランチはとても盛り上がったとのこと。

ちなみに葉・ホロホロ・蓮・ハオの4人は5時間目の授業は帰って来なかったらしい。


第5話へ

なんか結局まだキャラは4人しか出てませんが・・・(汗)
それはいぶきが好きだからってことで見逃してやってください。(逝け)
そろそろリゼ公やファウストも出したいッスね〜
あと出来ればニクロムなんかもVV
チョコラブはギャグるのがどんな感じにすれば良いかわかんなくて難しいのデス・・・・・