嫉妬

「あーっ!もう授業なんて嫌ー!」

が自分の席に座りながらグッと背伸びして言った。

「だったら俺と遊ぼうよ〜vv」
後ろの席にいた、あの女好きで有名な千石清純。

「遊ぶったって何して・・・・」
「だからさ、授業サボって一緒に屋上行っちゃうとかさぁVv」
「ん〜」


悩むなよ・・・・・



「ダダダダーン!千石先輩っ!
 ちゃんとそういう方向に引っ張るのはやめるですっ!」

どこから現れて来たんだよオイ。お前は1年だろーが。
何で3年の教室にいるんだよ・・・・

「なっ・・・なんで壇がいんの!?」
「あっ太一くんーv今日も可愛いーv」

そう言ってはなぜここに壇がいるかという
初歩的な疑問も考えず太一に抱きついた。

「あっ、壇ズルい!」
「何言ってるんですか千石先輩っ!
 優秀なちゃんにサボリなんてものはだめなんですダーン!」

太一はに抱きつかれて赤くなり、少し硬直気味に言った。

「良いじゃん〜!ちゃん行こうよ〜〜!」
「駄目ですダーン!」
「ん〜・・・でも授業つまんないしな〜」

がそういうと壇の目の色が変わった。

ちゃんがそういうのなら授業のサボリもたまには良いことですねっ!
 僕もお供するですっ!」

「だーんっ!子供は来なくていーのっ!」
「ぼ、僕は子供じゃないですっ!」

「ん〜太一くんはちゃんと教室戻らなきゃ駄目よ。」

そう言っては太一の頭をポンとたたいてにっこり笑って言った。

「じゃあちゃん、授業サボル??」
千石がワクワクした様子で言った。

「う〜ん・・・よし!サボろサボろ!!」
「ダダダダーン!そっ、そんなっ!!ちゃんが千石先輩とっ!?
 ぼ、僕とあろう者が何てことだーーーん!」

そう言って太一は走って行きました。(意味不明だな)



屋上にて

「ねぇちゃんーv」
「なぁに?」
「こんな風に俺たち屋上で二人っきりになってるんだからさーVv」
「うんそうだね。それで?」

天然なんだな、

「もうーvちゃん可愛いんだからーvv」
「可愛くないよー太一の方が可愛いもんvv」

「ねぇねぇ〜Vvだからさぁー!」
「だから何?」

ちゃんが欲しいなーってvv」
「え?私をどうやってあげるの?」

なんか天然なんじゃなくてワザとウケ狙ってるんじゃないのか?

「もうーvv分かってる癖にーーVv」
そう言うと千石はに抱きついた。

「キャッ・・・ちょっ・・・千石ー?」

は顔を真っ赤にしてるぞ。あぁ、処女も今日までだな、

「良いじゃんーv」
そう言って制服のボタンを脱がせようとしたその時。



「ったく・・・昼間っからウゼェな・・・・・・」
と千石はハッとしてその声の方を見た。


「「亜久津!?」」


見事、二人の声はハモった。

二人の見たものは、屋上の更に上(わかり難いですが)
に座ってと千石を見下ろしている亜久津の姿だった。


「あっくん今良いとこなのに邪魔しないでよ〜!」

千石、亜久津と発見した第2声がそれか?
もっと他に聞きたいこととか無いのか・・・

「ちょっ・・・その前になんで亜久津がここにいんのよ!?」
その通りだよ。それが正規の質問だよ。

「テメェらにゃ関係ねーだろ。」

「ちぇーっ!折角のチャンスだったのになー!」
「千石。ウゼェ。消えろ。」
見事に3拍子。

「亜久津ー今日授業で見かけないと思ったらこんなとこでサボってたの?」
「るセェ。」

そう言って亜久津はたちのところへ飛び降りて、タバコをポイと捨てた。

「あーっ!あっくん俺のちゃんにーっ!」
「ウルセェ・・・それより気をつけろよ。」

亜久津はそれだけ言うとを抱えて
またヒョイと飛び上がって元居た場所まで飛び乗った。


「ちょっ!?」


いきなりのことで戸惑うだ。

しかし抱きかかえられるならお姫様抱っこが理想・・・

だがどちらかと言うと脇にかかえられているようだ。

「へっ?あっくんどうしたの?」

その時、ガタンという大きな音と共に屋上の扉が勢いよく開いた。

「千石ー!見当たらんと思ったら屋上でサボりか!?」
「せっ、先生!?なんでっ!!?」
「1年の壇がお前が屋上へ行くとこを見たと言っていたのだ。
 さっさと授業に戻って来い!」

そういうと先生は千石の手をひいて屋上から降りて行った。

「で、でも先生・・・あの・・・・」
「さっさと来んか!」

哀れ千石。だってきっと葬式には出てくれるぞ。(ファンの方すみません)



「ちっ・・・・」
「うわぁ・・・千石可哀想に・・・・・」

は亜久津と一緒に先生達の斯界になる場所にいたので助かった。

「・・・・・・・」

「亜久津サンキュー」

結構チャッカリしてるんだな、。少しは千石を心配してやれよ。


「・・・・・・・」

「亜久津?」

「・・・・・・・」

「人がお礼言ってんだから返事くらいしてよ!」
「ウゼェ・・・・」
「何がよ?」
「お前も千石も。」
「何でー?」

「・・・・・・・・・」

亜久津は何も言わずにタバコに火を付けた。

「ところで何でアンタここにいたのよ?
 なんでいきなり話し掛けてきて私助けたの?」

それにしても、お前亜久津が怖くないのか?

「ウゼェ。」
「答えてよ!」
「どっかの鈍感な女があの変態連れて
 俺の目の前で昼間っからイチャつくからだ。」


「?」


「・・・・・」


「あっそっかー!亜久津嫉妬!?」
は笑いながら言った。


「黙れ。」


うわ・・・亜久津が赤くなってるぞ・・・

滅多に見れるもんじゃないよな、赤くなる亜久津!!


「そっかそっかー!結構可愛いとこあるんだね。」

当の本人、楽しんでんな完全に。
っつーか絶対さっき千石ん時惚けてただろ。



「体で払え。」

「はい?」

「俺を不機嫌にさせた分、体で払え。」



その日、屋上から動けなくなった
結局亜久津の背中で帰って行ったのは、また別の話・・・


END


久々山吹・・・(苦笑)
しかもあっくん書いたのすんごい久しぶりやて〜・・・
亜久津を嫉妬させてみような企画です!(何だよそれ・・・・)
それにしても千石出張ってますね。しかも壇も結構チャッカリしてるなー!
諦めたフリして千石をチクってる辺り。(笑)ヤツも腹黒だと見た。(違)