恋のハードル 第7話
「はじめっちゃーんVv」
今日も賑やかな観月部屋
「またあなたですか、麗華さん・・・・」
「はじめちゃんーVv今日はぁ、何の日か覚えてるぅ?」
「知りません、そんなこと。今日は日曜日でしょう。」
「キャハッVvそぉそぉvvはじめちゃんと遊園地行く日だよぅ!」
「あ・・・・・・」
そうです。今日はあのクレープ屋でのダブルデートの際、
勢い任せで決まってしまった遊園地でのダブルデートの日。
それではと木更津はと言うと・・・・・
Rururururururur・・・・・
木更津くんのお部屋の電話が鳴ります。
「ハイ・・もしもし・・・・・」
ベッドに寝転がったまま、木更津が受話器を取る。
「あっ、木更津くん?今日の約束覚えてるよね?(にこ)」
電話ごしだから見えないですが、は笑ってます。とっても可愛らしく。
少し眠かった木更津はの声を聞いて目覚めた。
ベッドからサッと起き上がって話す。
「もちろんだよv忘れるわけないでしょ。」
「本当?でも時間まだ決めてなかったわよね。
じゃあ8時57分に校門前で会える?」
「良いけど・・なんでそんな半端な時間なの・・・?」
「はじめ・・・じゃなかった、
観月くんたちが9時って言ってたから重ならないように。」
「あぁ、なるほどね・・・くすくす・・・じゃあまた後でね。」
こんな微笑ましい恋人同士の朝のモーニングコール
そしてその話に聞き耳をたてる人物が一人・・・・
「んふふふ・・・・」
観月はじめ、二人の会話を密かに盗聴。(犯罪だ)
「んふっ・・・たかが3分出発をずらしたからって
僕から逃げられるとお思いですか・・・・」
そう、彼は先日第2話での部屋に忍び込んだ際、
の部屋の数箇所に盗聴器を仕掛けてあったのだ。
そして木更津の部屋には
この前「部活のことで話があるのですが」と言って部屋に入った時に仕掛け済み。
あとは不二くんの行動を把握出来れば言うことないのだが・・・・・
さすが策士・・・・!というよりはストーカーだ。
そして待ち合わせ時間に。
「きっさらづくーんVv」
は観月が見ていることを知っててた知らなくてか、かなりの乗り気らしい。
「くすくすオハヨウさん。今日も相変わらず可愛いねVv」
そして二人の会話に柱の陰から聞き耳を立てる観月。
「(きーさーらーづー・・・・)」
木更津、後からどうなっても知りませんよ。
と言っても、彼なら観月と良い勝負かな。(何)
「はじめちゃんおっはよーぅVv」
コソコソとストーカーのように二人と見張っていた観月に麗華が抱きついてきた。
「麗華さんっ・・・!静かにっ・・・・!!」
だが、麗華の甲高い大声に、と木更津も気付かないはずもない。
校門で何かを楽しそうに話していた二人が観月に気付く。
「くすくす・・・そういえば観月もデートだったね。許婚の麗華さんと。」
「それが何ですか!!」
麗華に抱きつかれた腕を振り解こうとしながら観月は立ち上がって言った。
「ううん。楽しそうだなーって思って。」
木更津はにこりと笑って言う。
「はじめちゃん!早く遊園地行くよぉ〜〜!!」
麗華は観月の腕をグイグイ引っ張ろうとする。
「木更津くん、そんな人放っておいてさっさと行きましょうか?」
にこっv
「そうだね。(笑顔)じゃあまたね、観月。」
二人は一緒に歩いて行きました。
「麗華さんっ!くっ付かないでください!!動きにくいです!!」
歩き出そうとする観月の腕にベッタリと張り付いている麗華に向かって言った。
「えぇっVv恋人ってこういうもんなんだよぉv」
「いつ恋人になったんですか!!」
今の図を簡単に解説すると、
&木更津ペアは遊園地に向かって二人並んで歩いています。
そしてそこから5mほど後ろのところに観月&麗華ペアがいます。
ちなみに観月&麗華ペアのこの甘甘な会話はたちに筒抜けです。
「あっ、そういえば、木更津くん!!」
観月たちへあてつけるように
大きなはきはきとした声ではにっこりと笑いながら言った。
「どうしたの?」
観月もじっとを見ている。
「聞きたいことがあるんだけど、退部届って貰うにはどうすれば良いの?」
「退部届?担任の先生に言えば貰えるんじゃない?」
「そっかー!マネージャーも退部届って出さなきゃいけないのかな?」
「(っ!?マネージャーをやめる気ですかっ・・・!?そうはさせませんよ・・・・・)」
「さぁ・・・そういうことは同じマネージャー仲間に聞いてみれば?」
木更津がチラリと観月の方を振り返りながら言った。
「え?あの人、マネージャーやめたんでしょ?今ストーカーだし。」
ついにストーカー呼ばわりの観月!!
「(・・・・!マネージャーを辞めさせはしませんよ。
苦労して入れたんですからね・・・・)」
そして遊園地です。それでは二組のバカップルのダブルデートスタート!!
「何乗りたい?」
「んーー・・・お化け屋敷入りたいかも!」
以外と怖い物は好きらしい。
そしてその会話を聞いた観月&麗華はと言うと、
「麗華さん、お化け屋敷、入りますか?」
「えぇっVvはじめちゃんが守ってねぇーーVvv」
「(・・・とりあえず黙っておくことにしましょう・・・・・)」
「さん、手繋いであげようか??Vv」
木更津が観月をまたちらと横目で見ながら言った。
「う〜ん怖くなったら繋いじゃうかもーv」
地球が引っくり返ってもが怖くなることなんてないと観月は思った。
むしろ、自分にしてみれば一番怖いのはである。
「じゃあ、木更津くん、早く入ろ!
何か後ろの方でストーカーっぽい人たちもいるし!怖いなぁ・・・・」
「大丈夫だよ、さんには僕がいるからねVv」
(・・・・・--#・・・・・・・)←観月
どこからどう見ても甘〜いバカップル!
まさかこの二人が妙な関係によりくっ付いたとは想像出来ない。
「じゃあ麗華さん、入りますよ。」
少しでもの気を惹こうと観月必死。
まぁ普通の女の子ならヤキモチとか妬いちゃったりするのかもしれないけどさぁ〜
相手考えなきゃね・・・・ふふ・・・(何)
「きゃはぁっvはじめちゃん〜vちゃんと守ってね〜〜v」
「(うんざり)」
暗いお化け屋敷の中、普通はカップルが入るのにはもってこいの場所・・・・
だが、この時から観月はすでにある計画を考えている。
「木更津くんって、お化けとか平気なの?」
観月たちより数秒早く入ったたち。
「さんがいれば平気かなv」
「それって逆じゃない?そういうのって普通女の私が言うもんでしょ?」
、もっともなツッコミ。
「うぎゃぁっ!!」
「どうしたの、さん?」
突然奇妙な叫びを挙げたのはらしい。
「い、今肩に手がぁ・・・・」
「くすくす・・・さんって怖がりなんだね、可愛いやv」
「いやぁぁぁっ!!」
その場に座り込んでしまった。相当怖がりのようです。
なのになぜお化け屋敷なんかに・・・・;
「んふっ・・・・」
そのの肩に置かれた手の正体は夜行コンタクトをつけて見ている観月。
皆視界が暗くなっていてほとんど見えてないのに
彼だけは皆の様子がはっきり見えてるご様子。
そして何やら企んでいるご様子です。
「んふっ・・・今日こそはを仲直りしてみせますからね・・・んふふふ・・・・」
さてさて観月の企みとは・・・・!
期待しないで!次回に続く!!(ヲイオイ;)
第8話へ
あぁ〜観月ちゃん企んでるよ、うん。
っていうか想像出来る人多いと思いますけどー・・・・(汗)
次回、お化け屋敷で起こる大事件!(何)
期待しないで待っててください。
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