観月、やっと自分のペースを取り戻す!!かと思われるが・・・・


恋のハードル 第8話

「うぎゃぁっ!!」

「んふっ・・・
 (、意外と怖がりだったんですね・・・!?僕としたことが・・・・・
 仲直りするなら今回しかありませんねv完璧な作戦ですよv)」

の反応を見ながらニヤリと笑う観月そして何気に語尾にハートマーク

「はじめちゃんっv」
「(そう、この娘さえいなければ100%成功なんですけどね・・・)」
その時観月の頭にあるとっても単純で馬鹿な考えが浮かんだ。



観月は自分の辺りを見回してみる。
そして一番近くにあったあるお化けのお人形。

それをスッとそこから持ち去る。お化け屋敷側は良い迷惑である。

「はじめちゃん〜?どこぉ〜?」

暗い中、手探りで観月を探そうとする麗華に
観月はとてつもなく非情な行動に出る。

「大丈夫、僕はここにいますよ。」
そう言うと先程取ってきたお化け人形を麗華の方へと置いた。


「はじめちゃんっ!?」


暗くて視界の見えない中で麗華が何も知らずにそのお化けに抱きついた。

「はい。だから静かにしてくださいねv」

そう一言言うと観月はその場を離れた。
それにしても、いくらとくっ付きたいとはいえ、麗華ちゃん可哀想に。(笑)



観月はそのまま進んでと木更津のそばへとやってきた。
「くすくす・・・さん、手繋いであげようか・・・?」

木更津の声。とりあえず観月は黙って見ていることにした。

「え、い、良いよ・・・・」

顔を真っ赤にしている。観月はちょっとキレそうになるが、もう少し我慢。

「くすくす・・遠慮しなくても良いのに・・・・・」
そう言って木更津は手を差し出した。

「い、良いってばぁっ・・・!」

照れくさそうに言う。もう我慢できない!
ってことで観月、ついに飛び出した。

「くすっ・・・早くv」
「えっ・・・(///)」
だが、観月はそんな微笑ましい光景を無視して、の手を取った。
「あっ、あの・・・!?木更津くん・・・!?」

の手を握ってるのは観月。
は木更津に握られてると思って顔中を赤面させる。

「どうしたの、さん?」
「どうって・・・この手・・・・」


がそう言おうとした瞬間、
観月はそのまま出口の方へとを引っ張ったまま走った。


「は、はいっ!?ちょっ・・・木更津くん・・・!?」

さん・・・!?」


呆然とする木更津。
引っ張られながら言うに対して引っ張る観月は。

っ!僕ですよっ!!」
「はじめっ!?」


15mほど走ったところで二人は立ち止まった。



「はじめ・・・!いきなり何するの・・・!!」
サッと観月の手を振り払ったが言った。

っ!僕が今日来たのは何のためだと思ってるんですか!!」
麗華ちゃんとデートするためでしょ。」
っ!」

思いっきり黒い声で言うに対して観月が怒鳴った。

「大体麗華ちゃんどうしたのよ、麗華ちゃん。」
「んふっ・・・知りたいですか?」
「別に。」
「つれないですね、!」
「だ〜って観月くんには可愛らしい許婚がいるんでしょ?」

毒たっぷり。はちらりと観月を横目で見て言った。

「いつまで意地張る気ですか!!」



そう言った瞬間、観月はの背中に手を回して、抱きしめた。

「やだっ・・・離してよ・・・・」

顔を赤くして抵抗しようとする、が、動けない。

「大丈夫ですよ、暗いですからv誰にも見えません。」
「だからってこんなとこでいつまでもいるの嫌ぁっ・・・」

そう言いながらは涙目になりながら周りのお化け達を見渡した。

「そうですかvじゃあ早く外へ出てデートしましょうかv」
「で、でも・・・中にまだ麗華ちゃんも木更津くんも残ってるんだよ・・・?」


「そんなこと、僕の知ったこっちゃない。」
↑名ゼリフ


「うんでもさ、一応迎えに行ってあげたら?」

ちょっと嫉妬っぽい声で。


「んふっvまさかが嫉妬してくれてるとは思いませんでしたv」
「(ピキ・・・)あっそう?
 私
血も通ってない冷徹鬼マネージャーとは違うの。」
「誰のことですか?」

「は・じ・めv」

ただ今の黒度・約85%状態です。

ニコーッと笑うその笑顔に一瞬見とれそうになった観月だった。

「とにかく、あの二人は放っておいて大丈夫ですよvさ、
 一緒に出てデートしましょう!」
「はじめ・・・・・」
「僕はのためならどうなったってかまいませんからv」

観月猛アタック!は顔を赤くする。



「ねぇ・・はじめは麗華ちゃんのことどう思ってるの・・・?」
「はい?」
「だって、あの子本気っぽいし!!」
、嫉妬ですか?」


バシッ


は軽く観月の頬を叩いた。そしてにこりv
「だって・・・・・!」
「んふっvかわいいですね!とにかくここから出ますよ!」

そう言うと観月はの手を引いて歩き出そうとした。
だが。



「くすくす・・・・」

後ろから突然視界を覆われる。

「!!??」
「くす・・観月・・
僕のさんを誘惑しようとはね・・・・」
そう言いながら観月の目にハチマキを縛る木更津。

「ちょっ・・木更津!!何するんですか!?」
「え?木更津くん・・・・?どこ・・・!?」
そう言ったかと思うと木更津は観月からスッと離れ、の後ろへ回り込むと、
そのままの背中をトンッと後ろから押してを転ばせた。


「きゃっ・・・・」
そのままは前に倒れこむ。そして倒れた先にはお・ば・け・・・v


「きゃああぁっ!!だ、誰よ!!今倒したのぉっ!!」

が叫んだ。観月は必死にハチマキをほどこうとするが、焦ってうまくはずせない。
に声を掛けてあげたいのに。
そしてそこへススッと駆け寄ってを起こしたのは木更津です。

さん、大丈夫!?観月!さんを後ろから押したりしたら駄目でしょ!」

自分でを転ばせておきながら観月に罪をなすりつけようとは・・・!
木更津、黒すぎ!(ヲイ)

「はじめがやったの・・・?」
「ち、違いますよ!!」
「観月、駄目でしょ。いくら麗華さん探しに行きたかったからって・・・!」

木更津、素晴らしい!(これで良いのかよ作者・・・;)

「木更津!いい加減に・・・!」
やっとハチマキをほどいて自分の視界を取り戻した観月が叫ぼうとした。が。

ふーん、観月くん、ご苦労さま。

そこに立っているのはニコーッと真っ黒な笑顔を浮かべたちゃん
そう言うとそばにあったお化けのお人形をにっこりと観月に向ける。

に近づこうとした観月がそれによってとの距離は離される。

自分が麗華と離れようとした時に使ったのと似た方法なことに
観月は不思議な気分だった。



そしてそこへようやく彼女の到着。
「はじめちゃんー!探したよー!」

そう言うと麗華はと木更津の近くへとやってきた。

「木更津くん、さっさと出ようか!」
そう言うとは手を引いて出口へと向かった。

「え?」
は木更津に何か言う暇も与えずそのまままっすぐ出口へと早歩きで歩く。



「ちょっ!・・・!木更津・・・!」
さん・・・・・」
「!!?」

観月はと木更津の背中に向かって声を掛けながら言った。
だがなぜか自分の横には木更津がいる・・・・!?

「何であなたがここにいるんですか、木更津・・・?
 今と一緒に出口へ歩いて行ったはずじゃ・・・・」

さん、間違えたみたいだね・・・・」
「ってことは・・・・・」


「「麗華さんと(さん)が二人きり・・・・」」
※なぜ観月は夜行コンタクトはめてたのに
  気付かなかったかというツッコミは不可(いい加減)



「あー・・もうっ!!」
は手を引っ張ったまま呟いた。

「はじめちゃん〜?」
「!!?」



今の声・・・もしやと思ってはスッと振り返って目を細めてよぉく見てみる。
「麗華ちゃん・・・?」
「え?はじめちゃん・・・?」

が引いてきた手、木更津のものではない、それは紛れもなく麗華の手だった。

「ちょっ・・・なんで麗華ちゃんが来てるのよ!!?」
「えぇ〜?何のことぉ〜?だってぇ、私手引っ張られてきたんだよぉ?」

暗かったため、はっきり視界の見えなかった
木更津と一緒に行こうと思った時、丁度良い(?)
タイミングで現れた麗華の手を間違えて引いてきてしまった。

「うっそー・・・!?じゃあまた戻って連れてこなきゃ・・・!」



「いいよぉ、別にぃv」
「え?」

麗華が口元でかすかに笑いながらに向かって言った。


第9話へ




あー・・もうっ!!(作中のより)
っつか今回滅茶苦茶だね・・・・大体木更津がヒロイン転ばせといて
それを観月のせいにしようとしてヒロインも間に受けるとこが無茶だってば・・・;
さてさて次回!ヒロインvs麗華&木更津vs観月の黒バトル開催!(何)