もう今回反省することばっかしです・・・・(死)
まずこの話、観月さん一度も出て来ません。後編は出てますが!(当たり前)
そしてヒロイン暴走してます。ご注意ください。
にしても観月さんの誕生日・・・いくら嬉しいからってこの背景といい雰囲気と言い・・・
ここまで他のキャラと区別しなくても良いでしょーが・・・(死)

逃走大作戦 前編


5月27日早朝7時30分・家にて。



「いーやーだー!!絶対行くの!!」
先ほどからベッドの中でずっとこの調子で叫び続けている

「馬鹿言うんじゃないの。39度もあるのよ。熱上がっちゃったらどうする気?」
ダダをこね続けるにお母さんはピシャリと言った。

「今日は絶対行かなきゃ駄目なのー!!絶対行くーー!!」
「いい加減にしなさい!大人しく寝てるのよ!!」

そういうと母はドアをバタンと閉めての部屋を出て行った。

「お母さんの馬鹿ぁーーーーー!!」
熱のせいで自由の効かない体をベッドの中でせいいっぱいにバタつかせ叫ぶ。



さて、なぜこの少女が今日こんなに学校へ行きたがっているのか。
いつもなら学校休める=授業受けなくて良い
という関係式(?)が成り立つので喜んで休むのに。

そう、それというのも今日が彼女にとって
随分前から楽しみにしていた大切な日だからである。

2ヶ月も前からプレゼントを用意してずっと心待ちにしていた日、
自分の大好きな(片思いの)クラスメートの、


’観月はじめ’の誕生日なのだ。


普通誕生日プレゼントというのは
早くても1週間くらい前に用意すれば大丈夫なはずなのだが、
彼女の場合は2ヶ月前に用意して、
毎日それを眺めては今日のこの日までをカウントするほどだった。

それほど楽しみにしていたのに、
今日学校に行けないとなれば叫びたくもなるだろう・・・・


「うわーん!学校行くー!死んでも行くー!」
っ!しつこいわよ!」
お母さんが台所からの部屋に向かって怒鳴った。

「ちくしょー・・・こうなったら家抜け出してでも学校へ
 観月くんのプレゼント持って行ってやるんだからー・・・!!」
そう決心したはまずはベッドから起き上がり、制服に着替えた。

用意していたプレゼントの包みをしっかり確認してカバンの中にしまう。
身だしなみを整え、
いつでも出掛けられるように準備を整えると再びベッドにもぐりこんだ。

(いつもお母さんは10時頃になると買い物行くんだよねー
 ・・・クスッ・・・その隙に逃走してやるわ!)

の計画は(他人から見れば単純な計画だが、本人にとっては)完璧だった。

しばらくの間、はベッドの中で寝たフリ攻撃(何)していた。
そしてなんとの予想通りの事態となったのだ。



、寝てる?」
「んん・・?なぁにぃ・・・?」

いかにも今目が覚めましたという表情と声では布団の中から顔をのぞかせた。

そのをすっかり信じ込んだ母は「起こしちゃった?ごめんね。」と一言言った。

は心の中で(上手く行く!)と確信したのだった。

「お母さん、今からちょっと買い物行ってくるから、留守番してなさい。良いわね?」
「はぁい・・・」

寝惚け調子の声でが答えた。
それをすっかり信用した母は安心しての部屋を出て、玄関を出た。



「うおっしゃー!」

は母が完全に遠くへ行ったのを窓から確認すると
ベッドから起き上がって歓喜の声(?)を挙げた。

「観月くんにプレゼント渡さなきゃ!!」

そう一人で呟くと準備してあった荷物を持って部屋を飛び出し、
一気に階段を駆け下りる。

しかしいくらとは言え
とても39度も熱のある人間の芸当とは思えない。
(これに関してはツッコミ不可)


階段を下りたは玄関から飛び出して、しっかりとカギをかける。
外に出たら周りに人がいないのを確認してまた走り出した。

交差点などでは時々辺りを見渡して知ってる人がいないかどうか確かめる。

こうして少しずつ学校へと近づいて行った。



だが、いくら元気とは言え、熱が39度あることは否めない事実。
走ってるうちに息はぜーぜーいってくる。

多分、健康な体調の時でも家から学校まで走ったとすれば相当疲れる距離だ。

時々立ち止まって息苦しくて倒れそうになった。

途中で目がかすんでくることだってあった。

でもそんな時でも観月のことを考えれば平気だったのだ。(いや平気でもないか)



苦労の末、やっとの思いで学校へ辿り着いた。

校門の前に立つ頃には足もフラフラで意識が朦朧としていた。

(き・・っつー・・・さ・・すがに学っ・・校まで走って・・・くるのは・・・
 マズかったか・・・な・・・・)
門にもたれ掛かって少しよろけた。


少しの間、そこに座り込んで目を閉じていた。


熱はすでに軽く40度を越していそうな様子だ。



は無事に観月の元へたどり着けるのだろうか。


後編へ


っていうかコレって後半部意味なくない・・・・?
いやただ我愛しの観月さんのBIRTHDAYだからには他の人より長くと思って
「前編」「後編」分けようと思ったわけですわ。そしたらこんな余分なシーンが・・・
そして観月が一度も出ていない!!
だめだよあたし・・・・あっはっは・・・次回はちゃんと出ますから!(当たり前)
ちなみに観月さんの誕生日に
熱(40度だった)出したのはあたしでございます・・・・(泣)
ハン・・中学生で麻疹にかかるヤツがどこにいるんだ今畜生ー!